fast edemaとslow edema 低アルブミンでfastとなる理由

こんにちは、医学生プロリンです。

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圧痕性浮腫(pitting edema)の鑑別

圧痕性浮腫というのは、その浮腫を押すとへこんで跡がつく浮腫を言う。

血管から間質への水の移動が多くなり、間質に水が溜まっている状態。

血管→間質の水移動が増えるのは、
①血管の中の水の圧が強い場合と
②血管の浸透圧(膠質浸透圧)が低い場合。

①を静水圧が高いと表現するが、心不全や腎不全で静脈に水がだぶついているようなときに起こる。

②は主に低アルブミン血症で起こる。(膠質浸透圧を生み出しているのは血中のアルブミンだから)

slow edema とfast edema

圧痕性浮腫pitting edemaは、それを押すとへこんで跡が残るが、そのへこんだところが比較的はやく元に戻るfast edema と、時間がかかるslow edema に分けられる。

10秒間圧迫し、元に戻るまでに40秒以上ならばslowと考える。

また、これは1~2秒圧迫して2~3秒で元に戻ればfastと考えてもよい。

fast edema の場合は低アルブミン血症による浮腫の可能性が高い。
この機序としては、低アルブミン血症では組織液のアルブミン濃度も低くなる。そのため、圧痕を長く保つことができないのである。

〜低アルブミン血症による浮腫でも経過が長い場合はslow〜

低アルブミン血症が長く慢性的に続いている場合、間質の線維化がおこり、圧痕が長く残るようになる。

膠質浸透圧とは

浸透圧というのは水を引っ張り込む力、と考えてもよいだろう。

たとえば、Naは血液の浸透圧の大部分を生んでいる。だから、血中Na濃度が高くなると細胞から水が血中に引き込まれ、細胞内脱水となる。

ここで、Naによる浸透圧が細胞内から水を引っぱることができるのは、Naが細胞膜を通り抜けられないからである。その状態で水だけが移動できるので、(濃度を同じにしようとして)水が移動するのだ。

一方、血管の中と血管の外(間質)の間を、Naは簡単に通り抜ける。だから、血管内外の水の移動にNaは関与しない。
関与するのは、アルブミンなどのタンパク質。これは通常は血管の中と外を行き来できない。

このアルブミンなどによる浸透圧を膠質浸透圧という。

わかりやすくするため、あいまいな表現も使用しています。誤解を生みやすい点やその他ご指摘ありましたらコメント欄へお願いします。

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