突然発症。基本的だが超重要な病歴の話

こんにちは。プロリンと申します。

今回は超重要な突然発症の話をしたいと思います。

なぜ突然発症が大事?

突然発症(Sudden onset)というのは、〇時〇分にいきなり痛くなった、鈍器で殴られたかのように突然痛みが訪れた、雷が落ちたように痛くなった、というように瞬間的に頂点に達するような発症の仕方を言います。

痛みを訴えて来院する患者で、特に大切になってきます。

プロリン
プロリン

突然発症であった場合、緊急性の高い疾患である可能性が高くなるのです。

さて、どんな時に突然発症となるのでしょうか。

まず、外傷のときは突然発症になることが多いですね。

鈍器で頭をなぐられた。その瞬間から急に痛くなった。

プロリン
プロリン

これは当然ですね。

 

体の内からの変化で突然発症するときは、構造が突然変化したときです。

そうでなければ、そんなに急に変化がおきることは考えにくいです。

具体的に言えば、管腔状の臓器が、

つまる、やぶれる、ねじれる、さける

 

というときに突然発症となります。

具体的には、脳梗塞、脳出血、大動脈解離、大動脈瘤破裂、卵巣茎捻転、腸軸捻転、など。

いきなり構造が破裂したりねじれたりしてる疾患なので、緊急性が高いことが多いのです。

突然発症のときは鑑別疾患がこれらの疾患にしぼられると考えて診察、検査を行うことが重要となります。

そして、クモ膜下出血や大動脈解離は、突然発症しかそれらしい所見がないことも多いのです。

 

突然発症の病歴聴取は意外と難しい

わかりました、突然起こりましたか?って聞けばいいんですね?勉強になります!!

プロリン
プロリン

うん、だけど、突然発症かどうかの判断は意外と難しいものだよ。

なぜ難しいかといいますと、

「突然いたくなりましたか?」

ってきくと、

「うん、急に痛くなったんだよ、午前中は全然痛くなかったのに、、、」

と言う患者は非常に多いです。

つまり、sudden onset (数秒~数分で起こる)ではなく、acute onset(数10分~数時間)の方も

「突然痛くなったんだよ」

と訴えてきます。

だからこそ、聞き方が重要です。

これは非常にむずかしく、試行錯誤していくことが重要ですが、聞き方の例をいくつか挙げてみます。

例えば、

「なにをしていた瞬間に痛くなりましたか?」

と聞くのは有効だと思われます。

特徴的なSudden onsetのうったえとしては、

「水を飲もうとコップをもった瞬間に痛くなった」

「テレビを見ようと振り返った瞬間に痛くなった」

などと、何をしていたか覚えていることが多いです。

 

逆に、何をしていたか覚えていない場合は、突然発症とは言えないかもしれません。

 

また、「寝ていたが非常に強い痛みで目が覚めてしまった」という場合も突然発症の可能性があり、注意が必要です。

 

突然発症の病歴を見た場合はそれだけで緊急性の高い疾患の可能性が高まります。

そして、くも膜下出血や大動脈解離などの致死的疾患が、突然発症の痛みでしか見抜けないようなことも多いことをこころに留めて

注意して病歴を聞いていただければと思います。

 

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