閉塞性動脈硬化症(ASO)とBuerger病(閉塞性血栓血管炎;TAO)の違い、鑑別

閉塞性動脈硬化症(ASO)とBuerger病、何が違うのか、混乱しやすいものであるが、全く異なる病態。

閉塞性動脈硬化症(ASO)

ASOは、その名の通り、動脈硬化が主となる病態である。

つまり、高齢男性に起こりやすく、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙、肥満などがリスクになる。

この動脈硬化によって主に下肢の動脈がゆっくりと閉塞し、疼痛、潰瘍、壊死をきたすのである。

この病態を理解するのは難しくないはず。

検査所見

検査では、下肢の血圧が上肢の血圧よりも低くなる(ABI<0.9)
血管造影で血管が狭窄しているのがみられる。

ASOの治療

・運動療法
・抗血小板薬…動脈硬化による閉塞にたいしてはやはり抗血小板薬。狭心症と同じ。
・血管拡張薬
・血行再建術…経皮的血管形成術、ステント留置、バイパス、

Buerger病

Buerger病は、動脈硬化は全く関係ない。
原因は不詳であるが、喫煙が関係し、自己免疫による血管炎という説がある。

そのため、喫煙は非常に重要なFactorである。ASOでは喫煙は一つのリスクファクターであるというだけだが、Buerger病では喫煙はメインのファクターであり、喫煙で増悪する。

また、動脈硬化ではないので、20~40歳の若年男性に好発する。

閉塞する血管は、ASOよりも末梢側で、膝窩動脈以下に好発。ASOでは大腿動脈などに好発する。

また、遊走性静脈炎を合併することも、自己免疫性の機序を思わせる。

TAOの治療

最も重要なのは、禁煙である。

・抗血小板薬
・血管拡張薬
も使用する。

・交感神経切除術
・腰部交感神経節ブロック
もある。

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