椎骨動脈が解離しやすい理由

椎骨動脈解離、というのはよく聞く名前。しかし内頚動脈解離、などはあまり耳にしない。それは椎骨動脈で解離が起こりやすいからだ。

椎骨動脈解離は首を横に振る動作によっておこることが多い。

他の動脈に比べてこのようなことが起こるのは、解剖学的な理由による。

椎骨動脈は鎖骨下動脈から分岐したあと、その名の通り椎骨の穴(第6~第1頸椎の横突孔)を通って上へとのびている。

このため、首をひねった時に、動脈はねじれてしまう。

内頚動脈は、首をまげて横を向いたとき、動脈が骨に固定されておらず動くことができる。

椎骨動脈は固定されているのでねじれてしまうので解離しやすいのである。

 

また、横を向いたときには、骨に椎骨動脈が圧迫されて意識障害やめまいなどをきたすことがある。これをBow hunter syndrome(ボウハンター症候群)という。弓を構えたときに首をひねるため、椎骨動脈の血流低下をきたす、、、

 

椎骨動脈解離では、小脳などに脳梗塞を起こしうる。

強い突然の後頭部痛(椎骨動脈解離)のあとにめまいがしてふらふら(小脳症状)というエピソードは要注意!

と覚えておきたい。

 

 

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