中毒

外因物質による有害作用のまとめ

 

  • 有機水銀中毒…Hunter-Russell症候群(構音障害、小脳性運動失調、求心性視野狭窄)+難聴、感覚障害。腎障害。システインと結合し、脳や胎児へ。血中や毛髪への移行(検査)。水俣病。
  • 無機水銀中毒…急性中毒では消化管障害と急性腎不全。慢性中毒では振戦、構音障害、失調性歩行などの小脳障害。水銀過敏症(記憶力障害、不眠、臆病、興奮、狼狽)。治療はペニシラミン
  • 有機鉛中毒…脳神経症状。
  • 無機鉛中毒…アミノレブリン酸デヒドロゲナーゼ(ALAD)障害→小球性低色素性貧血・ポルフィリン症。鉛脳症(激しい頭痛→嘔吐・脳浮腫・痙攣)、末梢神経障害(左右非対称、橈骨神経麻痺。総指伸筋力低下、下垂手)、腹部疝痛。腎癌。尿中アミノレブリン酸増加。
  • ヒ素中毒…急性は嘔吐、下痢、ショック、腎不全。慢性では感覚優位のポリニューロパチー。皮膚への色素沈着、爪のMees線条。皮膚癌、膀胱癌、Bowen病。鼻中隔穿孔、肺線維症。
  • ベンゼン…白血病、再生不良性貧血。尿中フェノール。
  • トルエン…尿中馬尿酸を測定する
  • キシレン…尿中メチル馬尿酸。
  • イタイイタイ病…Cd。近位尿細管障害→骨粗鬆症、骨軟化症。アヒル様歩行、衰弱死。貧血。
  • タリウム中毒…摂取後2~3週で脱毛。急性では悪心・嘔吐、腹痛・下痢。筋肉・四肢の異常感覚、中枢神経症状。重症では振戦・視神経障害・意識障害。
  • マンガン中毒…パーキンソン症状、マンガン顔貌(痙笑ににる)、大葉性肺炎。精神障害。
  • クロム…皮膚炎・潰瘍(鼻中隔穿孔)、呼吸器癌(6価クロム)
  • リチウム中毒…消化器症状、手指振戦、めまい、構音障害。
  • エタノール中毒…急性は血中濃度上昇中のほうが症状が重篤(Mellaby effect)。Wernicke・Korsakoff症候群(代謝の項)。アルコール性小脳変性症。橋中心髄鞘崩壊症。Marchiafava-Bignami病(脳梁の脱髄)。神経・筋。ミエリン障害。離脱症候群は早期(振戦・幻視)→痙攣→後期(振戦・せん妄)。
  • メタノール中毒…蟻酸によるアシドーシス→呼吸抑制・昏睡。ホルムアルデヒド→全盲。
  • 有機リン中毒…AchE阻害。縮瞳、痙攣、呼吸筋麻痺、徐脈、昏睡。アトロピン、PAMで治療。
  • カーバメート剤…AChE阻害。
  • 有機塩素…散瞳、痙攣、錯乱。肝腎障害、精神神経障害
  • SMON(キノホルム中毒)…視神経・脊髄(後索と錐体路)を侵す。
  • シアン中毒…静脈血は鮮紅色。
  • グルホシネート…アミノ酸系除草剤。服毒6時間以上経過して、呼吸停止、痙攣、意識障害。
  • 芳香族アミン…膀胱癌。
  • モルヒネ…【副】便秘、呼吸抑制、縮瞳。麻薬拮抗薬(ナロキソン)が有効
  • コカイン…中枢刺激症状(脈拍↑、血圧↑、過呼吸)、散瞳
  • メタンフェタミン…呼吸抑制、交感神経作用。幻覚、興奮。
  • アスピリン…耳鳴、めまい、過呼吸、消化器症状、過敏反応(蕁麻疹、気管支痙攣、咽頭浮腫)、抗血小板作用。腎障害。
  • 塩化ビニルモノマー・ヒ素化合物…肝血管肉腫
  • テトロドトキシン…電位依存性Naチャネル阻害。

コメント